Knowhowism(ノウハウ系)日本語版TOP > 研究

研究


研究者になるには

研究者になりたい方のための情報を、まとめております。

1. 実際に研究者である人の情報をみる

2. 研究分野全体を広く見てみて、その中から自分が気になる分野はどれか絞り込む
  (複数の場合もありうる。)

  2-1. 研究の分野全体の資料を見てみる
  2-2. 気になる研究の公開イベントを訪ねてみる
  2-3. オンラインの講義を受けてみる

3. 自分がしたい研究を行っている研究室を探し、環境の良い研究室を調査して選ぶ


1. 実際に研究者である人の情報をみる

■研究者の経歴をデータから見る

まず、実際の研究者になった人について調べてみます。
どのような経歴で、いつどのような論文を出して、現在どういった研究者になっているのか。

researchmap
http://researchmap.jp/

科学技術振興機構による、日本の研究者のポータルサイト。
20万人ほどが登録されており、研究者探索では、分野ごとに研究者が検索できる。

科学研究費助成事業データベース
https://kaken.nii.ac.jp/

科学研究費助成事業として、研究の費用である科研費が、文部科学省及び日本学術振興会から交付されています。
科研費の申請が通って、その研究費によって行われた研究についてのデータベースであり、研究課題や研究者を検索できます。

■研究者の生活を生の声から知る

より具体的に研究者の生活や適性を知るために、研究者の方の個人blogなども、探して読んでみるとよいかと思います。
「研究者になるには」など、適切な検索語を考え、まずは多くを検索して読んでみるとよろしいでしょう。
研究者の生活、研究者に必要な能力や適性、やっていけるのはどんな人か。個人が発信している生の声が、きけるかもしれません。


2. 研究分野全体を広く見てみて、その中から自分が気になる分野はどれか絞り込む
  (複数の場合もありうる。)

2-1. 研究の分野全体の資料を見てみる

研究の分野全てが分類されている資料があります。
科研費という、研究者の方が文部科学省に研究のため助成を申請する研究費がありますが、申請用に研究の分類が全てのっているため、研究分野がほぼ網羅されています。

 系・分野・分科・細目表等

  http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/02_koubo/saimoku.html
  系・分野・分科・細目表 付表キーワード一覧

最新の年度の、「系・分野・分科・細目表 付表キーワード一覧」ファイルを開いてください。
まず、以下のような14の大きな分野があり、さらに80ほどの分科、300ほどの細目に分けられています。
それぞれの細目ごとに重要なキーワードも記されているので、一度ざっと見てみてください。

「系・分野・分科・細目表 付表キーワード一覧」の一部をまとめ抜き出した表

情報学統計科学、ソフトウェア、認知科学など
環境学環境動態解析など
複合領域デザイン学、食生活学、教育工学、地理学、スポーツ科学など
総合人文社会  地域研究など
人文学哲学・倫理学、言語学、考古学、人文地理学など
社会科学国際法学、政治学、理論経済学、経営学、教育心理学など
総合理工ナノバイオサイエンス、応用物性など
数物系科学幾何学、天文学、素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理など
化学物理化学、高分子化学、無機工業材料など
工学生産工学・加工学、土木計画学・交通工学、航空宇宙工学など
総合生物神経科学・神経薬理学、ゲノム生物学など
生物学構造生物化学、進化生物学など
農学植物栄養学・土壌学、森林科学、水圏生命科学、獣医学、昆虫科学など
医歯薬学創薬化学、人体病理学、免疫学、精神神経科学、外科学一般など

2-2. 気になる研究の公開イベントを訪ねてみる

実際の研究を見てみることで、自分が気になる研究がわかる場合もあるかもしれません。
大学や研究所などの研究施設が、一般向けに研究室を公開している日がありますので、ぜひ気になるイベントを訪問してみましょう。
種類としては、一日研究室体験、オープンキャンパス、文化祭、施設公開などです。
以下に、大きめの公開イベントの時期をまとめます。

公開イベントでは、各研究室の研究内容を、研究者の方が直接解説くださったり、ポスターではりだしたりされています。
これらは、ほぼ一般の方が参加できます。
さらに受験を考えている高校生・大学生・大学院生の方対象に、高校生用の体験1日入学など、より進路を決めるために役立つイベントが設定されている場合もあります。その場合、実際に機械を使って実験したりできる場合も。

研究施設のイベントの年間スケジュール

4月
5月
5月
10月
10月 
理化学研究所 和光研究所 「一般公開」  →次回は2015年4月18日(土)
東京工業大学 すずかけ台キャンパス 「すずかけ祭」
東京大学 本郷キャンパス 「五月祭」  →次回は2015年5月16日(土)〜17日(日)
東京大学 柏キャンパス 「一般公開」
東京工業大学 大岡山キャンパス 「工大祭」

理化学研究所
http://www.riken.go.jp/

物理学、化学、工学、生物学、医科学などの、基礎から応用研究までが行われている研究所。略して「理研」と呼ばれることもある。
埼玉県和光市の「本所・和光研究所」をはじめとして、いくつか拠点がある。
「本所・和光研究所」は、緑が多い広い敷地内に、脳や生物化学や加速器など、それぞれ専門の研究棟が20棟以上存在する。

【公開イベント】

埼玉県和光市の「本所・和光研究所」で、例年4月に1日間、行われている。
交通は、東武東上線で池袋から和光市まで20分ほど。和光市駅から理研は、イベント中はシャトルバスが和光市駅前から運行される。徒歩の場合は15分ほど。

研究分野は、物理学、化学、薬学、工学、生物学、遺伝学、宇宙科学、脳科学などで、小学生向けから研究者向けまである。
ポスターでの発表から、研究者の方による口頭説明、実験・体験系から講演まで、もりだくさんの内容。正直1日ではたりない。
施設として、地下20mのところに巨大な世界初のSRCという加速器があるとのことで、こちらの1時間の工場見学ツアーも行われることがある。
小学生も楽しめて、物理や生物を好きになるきっかけになりそうなイベントも毎年みられる。

次回の開催は2015年4月18日(土)
理化学研究所 和光地区 一般公開 2015

その他、一班向け、研究者向けのイベントが、随時行われている。
理化学研究所 イベント/シンポジウム

あと、イベントではないのですが。
小さいものが見えるレーザー「SACLA」ちゃんを、理研さんがアニメ化したので、こちらもご紹介。一番左のメニューが、オープニングアニメ。
SACLAは、原子や分子の観察などを行う、X線自由電子レーザーをつくる施設で、加速器棟、光源棟、実験研究棟などからなり、全長700mほどです。

未来光子 播磨サクラ


東京工業大学 すずかけ台キャンパス
http://www.sok.titech.ac.jp/

東京工業大学には、大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスがある。
すずかけ台キャンパスでは、生命理工学と総合理工学の大学院の研究室や複数の研究所など、20棟ほどの研究用の棟がある。

【公開イベント】

例年5月に2日間、行われている。
公開研究室がとても多く、研究室での最新の研究内容を、ポスターや先生や学生の方による説明で紹介いただける。

毎年充実している「公開研究室情報」の実施の参考に、昨年の2014年分を。
研究科名をクリックすると、イベント内容のpdfが開きます。

すずかけ祭 公開研究室情報


東京大学 本郷キャンパス
http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html

東京大学のメインとなる施設であり、法・医・工・文・理・農・経済・教育・薬と、幅広い分野の研究が行われている。

【公開イベント】

例年5月に2日間、「五月祭」という文化祭がおこなわれている。
広い範囲の展示があり、研究をポスターなどで公開している研究室もある。
この中でも理学部物理学科の「Physics Lab」は、サイエンスイベントとして充実している。
また文化祭なので、屋台や、ダンスなどのイベントも同時に楽しむことができる。

次回の開催は2015年5月16日(土)〜17日(日)
五月祭


東京大学 柏キャンパス
http://www.kashiwa.u-tokyo.ac.jp/

東京大学の柏キャンパスは、本郷、駒場に次ぐ第3の主要キャンパスである。
基盤科学系(物質・先端エネルギー)、生命科学系、環境学系、情報生命科学の研究がおこなわれている。
広い敷地に、強磁場など複数の実験棟を含む、10数の研究棟がある。

【公開イベント】

例年10月に2日間、一般公開が行われている。大学祭のような雰囲気で、様々な展示や実験棟の公開が行われる。
お子様向けのイベントも多く、地元の家族づれの方も楽しんでいらっしゃるようである。

過去の開催内容
東京大学 柏キャンパス 一般公開


宇宙に興味がある方に

科学技術館 科学ライブショー「ユニバース」
http://www.jsf.or.jp/

科学技術の展示館。恐竜のロボットもいる。
4Fのプラネタリウムで、毎週土曜の午後に研究者の方が、宇宙などの専門分野についてのプログラムを上映されている。
3Dプラネタリウムが行われる回も多く、小学生に大人気である。かなり濃くハイレベルな内容なので、宇宙に興味がある大人にとっても確実に楽しむことができる。
スケジュールで、今週の予定が確認できる。


2-3. オンラインの講義を受けてみる

edX
https://www.edx.org/

ハーバードとMITのオンライン教育サイト(英語)。

Coursera
https://www.coursera.org/

スタンフォードが提唱し、世界の上位大学が参加している、オンライン教育サイト(英語)。


3. 自分がしたい研究を行っている研究室を探し、環境の良い研究室を調査して選ぶ

■どんな研究室があるか個別の研究室を調べる

研究ジャンルで検索してみる。

researchmap

特定の大学について、関連する研究室がどのくらいあるか、大学、学部単位で調べてみる。

東京大学
京都大学
東京工業大学
大阪大学

HARVARD UNIVERSITY
MIT(Massachusetts Institute of Technology)
Caltech(California Institute of Technology)

■研究に適した研究室を調べて選ぶ

行きたい分野が決まった後には、院に進学の際などに、全力で調べて、研究者になるのに適した研究室を選ぶ必要があります。
とても優秀な方なのに、選んだ研究室があまり良くなかったため、よくない結果になることもあるようです。
よい研究室を選ぶ能力は、研究者にとって必要なものと考えて、ある程度の時間や気力をかけていただくと、リスクが少ないかと思います。

また、研究室の環境情報以外に、もちろん研究の内容が自分の興味にあっているかも、実際にその分野やその研究室にいる方に、おききしたい情報です。(理論、シミュレーション、実験など、自分が興味がある方向性がわかるとよいかと。)

その研究室の実情をできるだけ知るためのリサーチ方法を、いくつかあげます。

対象の研究室を訪問する。
その対象の研究室のボスがいないところで、その研究室の所属の方に、実状をきけるように調整する。
その研究室の、となりの研究室などに、対象の研究室の実情をきく。

また、自分の気になる分野の研究会や交流会は、研究内容や研究室状況を知るのに適しています。
もし懇親会があるタイプのものですと、参加すると一度に多くの方と知り合え、深くじっくりお話がきける可能性があるかと思います。
学会、セミナー、若手の会(自分の分野と若手の会という文字を入れて検索してみるとよいかと。)などがあるかと思います。
また夏の学校という、その分野の集中セミナーのようなイベントが夏にある場合もあるので、夏の学校で検索して、どのような分野が開催しているか調べてみるのもよいかと思います。
学部1年生の頃からなど、早めに積極的に気になる分野を探していくのも、よいと思います。

懇親会に参加時は、積極的に先輩方に質問をしてくるとよろしいかと。
それぞれがご自身の研究の分野について語られて、楽しい雰囲気かと思います。
せっかくですので、自分の名刺は用意してみるとよいかと思います。
所属の公式の名刺とともに、顔写真と研究内容など書いたプライベート用も作成しておくと、交流が深まってよいかと。

また大学入学前などの早い時期には、方針が決まらないことがあるかと思います。
そのような場合、以下のような手順も、よいかもしれません。

東大などできるだけよい大学に入って、将来の選択肢を増やす。
大学学部生のうちは、まずは視野を広げることを中心とするとわりきって、広く研究について興味をもってみる。
院進学の際に、そのときまでに成長した自分のレベルで、もっとも進みたい方向性の研究を選ぶ。
分野だけでなく、教授や指導内容などの環境も含め、徹底して李幸して研究室を選び、必要であれば大学自体を変えることも前提とする。

個別ページURL 研究者になるには


目次
■Webマンガとおすすめ本など
[本紹介]    おすすめ本 (61冊)
[本編]  自己分析 (14話・55P)  戦略 (2話・8P)  人生計画 (6話・24P)  お金 (2話・4P)  健康 (6話・17P)  恋愛心理学  外国語  研究  事業計画  価値 (2話・9P)  会計  販売  管理
[番外編]  料理 (3話・15P)  お茶    東京四季 (3話・15P)  防災  ノウハウ以外 (2話・3P)
[資料]  キャラクター (7)  (3) 素描 (3) 設定 (4) Webマンガ小冊子データ (1)
■動画
[アップした動画]  ニコニコ動画 You Tube
ダウンロード (3) コメントお礼 (2)
■おたく界の話
おたくニュース (10)  MMD  ボーカロイド
好きなマンガ (33) 好きな曲 (48)
■覚書
肩のりニキ (3) Webマンガ作成 (3) 動画作成 (3)
MMDモーショントレース MMDモデルの作り方
作成工程 赤黒白 (11) はじまりの唄 (5)
脳内PV (1) Webサイト作成 (2) 
■サイト案内
サイトについて
Knowhowism(ノウハウ系) 日本語版TOPへ戻る